昨年度に引き続き、国道バイパス及び自動車専用道路の整備効果を、円滑性、安全性、地域社会等の視点から検討を行い、説明資料および費用便益分析等の様式を作成した。併せて平成22年度道路交通センサスより、検討対象地域の交通状況の経年変化等について整理を行った。
郡山トラックセンター事業協同組合は、これまで組合員間の求貨・求車情報の共有による共同配車で成果をあげてきた。本調査は、こうした共同配送システムの拡充に向け、隣接する南東北総合卸センターの卸売事業者4社にヒアリングを行うとともに、その結果から効率が悪くコストが割高な輸送を見つけ、システムへの統合の可能性を検証した。
貨物自動車運送事業安全優良事業所認定(Gマーク)は、荷主企業がより安全性の高いトラック運送事業者を選びやすくするために、全国貨物自動車運送適正化事業実施機関(全日本トラック協会)が厳しい評価をし、安全性優良事業所として認定するもので、「安全性に対する法令の遵守状況」「事故や違反の状況」「安全性に対する取組の積極性」の3テーマに、計38の評価項目が設けられている。本業務は、この認定を受けようとしていたO社の相談を受け、必要な帳票類の整備、社内チェック等を行い、認定に至るまでをサポートしたものである。
電気自動車(EV)の実証実験にあたり、体験走行会などの運営の補助を行った。地元NPOと協力し、EVの出入庫・回送、EVの充電、モニターへの説明、アンケート配布、GPS装置の取り付け等を行った。
環状の高速道路について、現況、将来の整備有無の推計ケースをもとに、渋滞損失時間削減効果、死傷事故率削減効果を算出し3Dマップに描画を行った。またCO2、NOX、SPM削減効果を算出し、排出削減量を一般の方にわかりやすい指標に換算し整理した。
中国瀋陽、約10k㎡の新都市において、計画された基本道路網に対して、交通量推計を実施し、需給バランスの分析・検証を行い、改善方案として、適正な車線数を提案。限られた情報下、分布交通量の推計では、グラビティモデルの考え方に基づき内々交通量の設定を行うなど、現地の条件にあわせた検討が実施できた。