阿蘇の草原を保全しつつ活用し、地域活性化に結びつけるため阿蘇地域市町村が策定する「総合戦略」の作成を支援した。総合戦略は平成25年度から5年間に地元で優先的に取り組むべき施策をまとめたものであり、草原維持・活用や観光消費・食料生産基盤の確保に向けて5つのプロジェクトを柱に11の事業(27細項目)内容を示した。また、戦略実現のために障壁となる制度の規制緩和等を図るため、「地域活性化総合特区」の申請書類作成を支援した。
本業務は、エコツーリズムを取り巻く阿蘇地域の現状や課題、関係者・有識者の意向等を踏まえ、今後のエコツーリズムの方向性と推進基盤施設の基本計画を取りまとめたもの。具体的には「火山・草原とともに生きてきた人々の暮らし」のテーマの下、草原再生をテーマにした観光の推進、地域を舞台としたガイドツアーの普及と地域の活性化、地産地消の推進による宿泊施設の魅力の向上と農家への利益の還元など、環境保全、観光振興、地域振興に寄与するエコツーリズムの取組の方向を整理した。また、その取組を推進していくための基盤施設として、内牧拠点施設の整備(観光と草原・農業をつなぐ、循環型観光の推進拠点)、南阿蘇ビジターセンターの改修(阿蘇の自然に関する情報発信拠点)、阿蘇山上歩道等の整備(魅力溢れ、安全で長時間滞留できるジオサイトに向けた基盤)に関する基本計画・管理運営計画を取りまとめた。 詳細情報(PDF)
近年、国立公園を核とした地域資源の適正な保全と活用に向け、市町村や県、地元関係機関と協働して管理運営を行う体制を構築することが全国の国立公園の課題となっている。本業務では、阿蘇くじゅう国立公園阿蘇地域における協働型管理運営の体制構築に向けて、首長レベルの関係者が阿蘇地域の将来ビジョンを共有しつつ魅力ある観光地づくりについて議論を行う協議会を設置するための準備会を開催し、基礎情報の整理、保護及び利用の課題整理等を行った。
阿蘇草原再生協議会において、全体構想策定後5年間のふりかえりを行うとともに、阿蘇草原再生募金について、第1期募金終了後の活動について検討を行った。加えて、協議会の効果的な運営方策等を検討し具体的な課題解決に結びつけていくため、協議会、幹事会、小委員会の開催・運営を支援した。
環境省所管の皇居外苑濠のうち、周辺地域とのかかわりが深く一般利用も多いが水質悪化が見られる千鳥ヶ淵において、既に策定済みの皇居外苑濠管理方針・水質改善計画の推進とあわせて、千鳥ヶ淵独自の環境改善のためのプラン(「千鳥ヶ淵再生プラン(仮称)」)を策定することとなった。本業務では、平成23年から本格的に検討する「千鳥ヶ淵再生プラン(仮称)」検討の準備作業として、専門家、関係者の参画のもと一般傍聴者も募り勉強会を開催。自然環境、景観・サクラ、利用・環境教育、水質の各分野について情報収集、論点整理を行った。
雲仙天草国立公園(雲仙地域)が25年後に国立公園指定100周年を迎えるのを機に、25年後の同地域のあるべき姿を示し、それに向けた具体的な活動を開始するための雲仙天草国立公園雲仙地域再整備計画及び雲仙温泉集団施設地区の再整備基本計画を策定する業務。地元有志を中心としたワーキンググループとともに、島原半島の住民、関係者、観光客へのアンケートやヒアリング、あるもの探し等を実施し、様々な角度からの意見やアイデアを踏まえ、プランを検討した。