阿蘇地域が平成25年度に「千年の草原の継承と創造的活用総合特区」に指定されたことを受け、「第三種旅行業者の募集型企画旅行催行区域制限の緩和」(旅行業法の規制緩和)について、関係機関との調整を支援しながら総合特区計画の原案を作成することを目的としてスタートしたが、業務開始後の関係機関との調整過程において、「観光圏」のスキームにより旅行業法の規制緩和が可能になった。ただ、第三種旅行業者の区域拡大による募集型企画旅行は、当事者にとっても初めての経験であることから、これを円滑に進めるための条件整理等を行い、催行を支援することとした。
阿蘇市小里に建設された阿蘇草原保全活動センターの開業に向けて、広報用パンフレット(A4・三つ折り)の企画構成・原稿作成、印刷用デザイン・データ(日・英・中・韓の4言語版)の作成を、関係者との調整を図りながら行った。同センターは草原学習館(環境省)と草原情報館(阿蘇市)の総称であり、「学ぶ」「楽しむ」「守る」をキーワードとして、2つの施設の機能や使い方等について利用者に分かりやすく紹介した。
阿蘇市小里に建設中のエコツーリズムセンター(正式名称「草原情報館」)の開業(H27年4月)に向けて、前年度に策定された基本計画実現のための各種支援を行った。草原に関するワンストップサービスやエコツアー等の事業展開に関する検討のため、事業に直接関わることが想定されるメンバー約10名とともに先進地(長野県飯田市とその周辺)視察を行うとともに、アンケートやヒアリングにより関係団体等の意向を把握。実務者会議や検討会議を開催し、窓口サービスや情報提供などの事業内容等について整理しながら運営体制づくりを支援した。
阿蘇の草原を保全しながら活用する観光・エコツーリズムを推進していくため、阿蘇市内牧地区を中心に草原や地域資源を活用したプログラム開発に向けて具体的な検討を行った。前年度、ホテル旅館のおかみ、牧野組合員などによるワークショップで検討した4つのコース(案)から実現可能なコースを抽出。2回のフィールドワークで外輪壁を歩くなど現地確認を行った上で、実施方法や実施体制等について関係者間で検討を重ね、「西湯浦トレッキングツアー(仮称)」プログラムをまとめた。詳細情報(PDF)
阿蘇の草原保全・再生活動促進に向けて、阿蘇草原再生協議会、同幹事会及び小委員会の開催・運営を支援した。その間、各構成員による前年度の活動成果をとりまとめた「阿蘇草原再生レポート2013」や協議会の活動を周知するための「協議会だより」を発行。構成員の活動に対して3年毎に授与する特別賞選考では、熊本日々新聞社やスカイネットアジア航空などと折衝して受賞式を企画。また、阿蘇草原再生募金を活用した第5弾活動支援の実現のための検討や構成員による募金活動の支援等を行った。
阿蘇の草原を保全しながら活用する観光・エコツーリズムを推進していくため、「阿蘇くじゅう観光圏整備計画」に基づく取り組みの一環として、阿蘇市内牧地区を中心に草原をはじめ地域資源を活用して、集客が期待でき、収益に結びつけることができるようなプログラム開発に向けた検討を行った。
プログラム検討にあたっては、内牧地区及び周辺草原地域の観光利用に関連する関係者(牧野組合や観光・旅館業など)によるワークショップを開催し、内牧と北外輪山の草原を結ぶ4つのコース(案)をまとめた。また、これをもとに2種の滞在プログラム及び6種の体験活動について検討・整理した。