令和4年4月に熊本市内で行われた「第4回アジア・太平洋水サミット」の関連イベントとして、5月21日、熊本市民会館にて「熊本の水と、阿蘇草原ってどんな関係!?」の開催・運営を行った。2名の有識者による講演(草原の水源涵養機能に関する最新研究、阿蘇草原の現状や危機)、阿蘇草原再生の活動紹介、草原再生関係者5名によるパネルディスカッションを行い、白川下流の熊本地域住民への普及啓発を図った。
全国に展開されている長距離自然歩道が、コリドーとして、国立公園などの法的保護区や重要里地里山などの非法的保護区を連結させて生態系ネットワーク形成に貢献し得るか否か、検討を行った。具体的には、①検討の基礎情報として、全国の長距離自然歩道と法的保護区・非法的保護区の重複状況についてGISを用いて都道府県別にデータ整理を行い、地方毎に分かりやすい図を作成した。②①で得られた情報から典型地域を2件抽出し、当該地域に関する既存文献資料をもとに、長距離自然歩道が生態系ネットワークの形成に資するための条件や要因、課題について整理・分析を行った。
阿蘇草原再生協議会(平成17年発足、構成員数262)の事務局として、協議会総会、幹事会、小委員会の開催・運営を支援した。前年度に引き続き、阿蘇草原のGISデータ化に取り組み、ヒアリングによる牧野利用・管理状況等の情報収集・整理を行うとともに、阿蘇草原再生全体構想(第2期)のとりまとめに向けて、草原の現状や課題の抽出・整理や原稿案の作成支援を行った。また、「牧畜以外の草原利用」と「環境直接支払い」の草原再生に関する2つの個別テーマについて、関係小委員会による会議を企画・運営支援し、関係者間の理解共有を図った。
阿蘇草原再生協議会(平成17年発足、構成員数263)の事務局として、協議会総会、幹事会、小委員会の開催・運営を支援した。本年度は、阿蘇草原再生全体構想(第2期)の見直しに向けて、現状と課題の抽出・整理、取りまとめを行った。この準備作業として阿蘇草原のGISデータ化に取り組み、航空写真やヒアリングによる牧野利用・管理状況等の情報収集・整理、分析を行った。また、「牧畜以外の草原利用」と「野草の新たな資源利用」の2つのテーマで関係小委員会による合同会議を企画・運営支援し、新形式での関係者間の理解共有を図った。
阿蘇草原再生協議会(平成17年発足、構成員数259)の事務局として、協議会総会、幹事会、小委員会の開催・運営を支援しながら、草原再生に向けた活動促進方策等について検討を行った。本年度は、8月の協議会と合わせて「第2回募金を活用した阿蘇草原再生活動の報告会」を開催、3月の協議会では前回の改訂から5年が経過している阿蘇草原再生全体構想の改訂と各小委員会の活性化に向けた合同小委員会の開催の必要性について提案し、合意を得た。また、構成員による前年度の活動成果を報告する「阿蘇草原再生レポート2017」のとりまとめ・作成、協議会の活動を周知するための「協議会だより」の発行等を行い、協議会内外への継続的な広報周知を図った。
地元牧野組合をはじめ255(団体・法人及び個人)以上の構成員から成る阿蘇草原再生協議会事務局として、協議会及び幹事会、小委員会の開催・運営を支援しながら、協議会の効果的な運営方策についての検討等を行った。
協議会設立から10年を超え、構成員による活動計画及び結果報告提出・表彰という活動促進のしくみも定着してきた。今年度はその一環として、協議会内外から表彰を行う特別賞(3回目)の選定方法等について提案し、関係機関との調整を図りながら各賞選考を支援し、第25回協議会において表彰式を行った。また、熊本地震からの復旧状況を踏まえて今後の草原維持管理継続に向けた重点課題をとりまとめ、第26回協議会で合意形成を図った。
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