阿蘇市小里に建設中のエコツーリズムセンター(正式名称「草原情報館」)の開業(H27年4月)に向けて、前年度に策定された基本計画実現のための各種支援を行った。草原に関するワンストップサービスやエコツアー等の事業展開に関する検討のため、事業に直接関わることが想定されるメンバー約10名とともに先進地(長野県飯田市とその周辺)視察を行うとともに、アンケートやヒアリングにより関係団体等の意向を把握。実務者会議や検討会議を開催し、窓口サービスや情報提供などの事業内容等について整理しながら運営体制づくりを支援した。
阿蘇の草原を保全しながら活用する観光・エコツーリズムを推進していくため、阿蘇市内牧地区を中心に草原や地域資源を活用したプログラム開発に向けて具体的な検討を行った。前年度、ホテル旅館のおかみ、牧野組合員などによるワークショップで検討した4つのコース(案)から実現可能なコースを抽出。2回のフィールドワークで外輪壁を歩くなど現地確認を行った上で、実施方法や実施体制等について関係者間で検討を重ね、「西湯浦トレッキングツアー(仮称)」プログラムをまとめた。詳細情報(PDF)
阿蘇の草原を保全しながら活用する観光・エコツーリズムを推進していくため、「阿蘇くじゅう観光圏整備計画」に基づく取り組みの一環として、阿蘇市内牧地区を中心に草原をはじめ地域資源を活用して、集客が期待でき、収益に結びつけることができるようなプログラム開発に向けた検討を行った。
プログラム検討にあたっては、内牧地区及び周辺草原地域の観光利用に関連する関係者(牧野組合や観光・旅館業など)によるワークショップを開催し、内牧と北外輪山の草原を結ぶ4つのコース(案)をまとめた。また、これをもとに2種の滞在プログラム及び6種の体験活動について検討・整理した。
東京都檜原村が平成21年度に策定した「『ふるさとの森』全体整備計画・管理運営計画」では、村有林である「ふるさとの森」をレクリエーションや教育の森・畑として活用しながら生物多様性を向上させる利活用方策が示された。本業務では、この利活用方策の実現のため、ふるさとの森と村営施設「四季の里」を活用した小学生対象のプログラム案を作成。資源探しのための現地調査を踏まえ、山菜調理、クラフト体験、たき火料理体験等の12のプログラムを提案し、すぐに着手できるよう運用時の参考となる資料集を作成した。
基幹産業の柑橘栽培が衰退するなどの問題に直面する三重県南牟婁郡御浜町では、昨年度より地域活性化の取り組みの一つとして「エコツアー」や「フットパス」の活用を検討している。本業務では、昨年度環境省と御浜町が住民参加型ワークショップを通じて作り上げた4つのフットパスコースの活用に向け、コースの現地確認、ワークショップによるツアープログラムの魅力向上の検討、一般参加者を募集した試行ツアーの実施と評価、エコツーリズムの専門家を招いての意見交換会等を実施し、御浜町における中長期的なエコツーリズム推進の取り組みについて提案した。
屋久島では、観光客の急増による一部地域への利用集中とそれに伴う自然環境への負荷の増大、利用環境の悪化などの問題が表面化してきたことから、屋久島町、環境省をはじめ関係者が連携してさまざまな取り組みが進められてきた。こうした取り組みの一層の推進と深刻化する過剰利用による問題の早期解決に向け屋久島町は、エコツーリズム推進法に基づく「エコツーリズム推進全体構想」を策定することを決めた。そこで今年度、過剰利用による資源の質の回復や持続的利用に向けた措置が急務と考えられる特定自然観光資源の指定と立入制限を含む利用調整及び行為規制のあり方を中心に検討し、エコツーリズム推進全体構想(素案)を作成した。
当社は、構想策定に係る関係会議の資料作成支援、議事録作成及び論点整理を担当すると同時に、意見交換会の意見整理及び屋久島町エコツーリズム推進全体構想(素案)作成支援を行った。 詳細情報(PDF)