上記プロジェクトと連携して、「共生」、「環境文化」の理念を深め国内外に普及していくことを目的とするプロジェクト。文献収集整理、有識者との研究会開催により歴史的経緯の考察や概念整理等を行うとともに、5地域会議に合わせて、山極壽一前京都大学総長の特別講演会(演題「世界自然遺産がもたらした新しい価値とこれからの未来」)を開催した。
本業務は、環境省が地元行政機関や関係団体、有識者等と連携しながら進めている「阿蘇くじゅう国立公園ステップアッププログラム2025」を効果的に推進することが目的。地域協議会、実務担当者会議、部会(阿蘇地域草原利用部会、阿蘇地域トレイル利用部会、くじゅう地域オーバーユース対策部会)の開催・運営とともに、満喫プロジェクトの指標データの収集整理、普及啓発ツールおよびガイドライン解説資料の製作、ガイド事業者向け講習会の開催支援、くじゅう連山の登山道管理の現状と課題の取りまとめなどを行った。
「阿蘇」の草原保全を巡っては、これまで幅広い取組が展開されているものの、草原保全の主体である牧野・原野組合等の疲弊、阿蘇草原再生募金額や担い手の減少などによって今後の持続可能性が揺らいでいる状況にある。本業務では、阿蘇管内の商工会と連携し、約2,400の会員を対象に、草原の現状認識をはじめ、草原保全活動の認知・実施状況や参加意向などについてアンケート調査を実施し、地域内外の団体・企業による協力活動や交流機運を高める契機とした。
南阿蘇地域に位置する熊本県高森町では、大字高森の10地区(公民館区)ごとの地域の特色を活かした地域の活性化を図るため、「高森町総合計画」とは異なる地区単位のきめ細かい振興計画の策定を予定している。その先駆けとして、今年度は「天神地区」の地域振興計画の素案作成を行った。計画の検討にあたり、天神公民館でワークショップを2回開催し、区民の方々から地域の現状・課題や今後のまちづくりについてのご意見を把握して計画への落とし込みを行った。
くじゅう地域では、登山客が集中するミヤマキリシマ開花期と紅葉期に多くの路上駐車が発生しており、阿蘇くじゅう国立公園満喫プロジェクトオーバーユース対策部会(事務局:大分県)において、パーク&ライドや利用導線コントロール等の検討として、主要登山口をつなぐ周遊バス運行の実証実験が行われている。本業務はその一環として、くじゅう登山で主に利用される道路(やまなみハイウェイ)の路上駐車状況の現地調査を同時期に実施し、今後の対策手段を検討・検証するためのデータ集計・整理を行った。
奄美の世界自然遺産は、令和3年7月の遺産登録後も「顕著で普遍的な価値」の完全な形での保護とその価値を将来にわたって維持するための適切な管理が必要であるが、さらに、世界遺産委員会からは3項目の要請事項について対応策をまとめたレポート提出を求められている。本業務では、継続的に開催中の保全・活用のための検討会・部会の運営支援を行うとともに、要請事項の一つ「森林管理」に関するレポート作成に向けた検討会等の開催支援、その他関係する会合の記録作成等を行った。